ゴー宣DOJO

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切通理作
2016.2.2 00:56

七つの大罪

高森さんがブログで言及されている、次回道場ゲストの藤岡信勝さんが「WiLL」今月号(3月特大号)に書いた原稿を私も読みました。

日韓慰安婦合意について「『亡国の大罪』と批判する七つの理由」と題して、わかりやすく論点を提示されています。

 

1 「軍の関与の下に」という表現

2 「関与」という言葉の、対世界的な実質上の悪印象

3 「多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題」という表現

4 「日本政府は責任を痛感している」という表現

5 国庫から金を支払うということ

6 「最終的かつ不可逆的に解決される」ことの不可能

7 ソウルの日本大使館前の慰安婦像の撤去に関して曖昧であること

 

3の表現が「慰安婦=性奴隷」とする意味ではない事は、日本政府も国連で主張していくと発表したそうですが、さすがに藤岡さんはじめ、保守層からも批判を受けているのを無視できなかったのでしょう。

 

そんな手当てをしたところで、藤岡氏が最大の問題だと指摘する、「完全かつ最終的に解決された」とした、1965年の日韓請求権協定を日本が自ら覆し、村山政権でもやらなかった国庫からの新たな補償を約束した事……は揺るぎはしません。

 

しかし本論稿の冒頭で「安倍政権の支持・不支持と本問題は別テーマである」断わり書きを藤岡氏がしているのは「保守村では、安倍政権の方針と対立する意見を表明するのは、藤岡氏のようなその世界の権威と呼ばれる人でさえ、勇気が要ることなのだなあ」と思いました。

 

逆にリベラル村では、慰安婦合意に反対しただけで、親指立てられて、ヘイトスピーチ呼ばわりされる事を覚悟しなければならないのですから、なんとも硬直した事態になってしまったものです。

 

私個人は、7に関してだけはちょっと留保したい気持ちもあります。日本大使館の敷地内に勝手に慰安婦像を建てたというのなら無論撤去するべきですが、韓国人が自分たちの敷地に慰安婦像を建てる事までその制限を要求できるのだろうか?という疑問です(但し、裏で韓国政府が建てさせていた……等という真相がもしあればその限りではありません)。

 

それが可能なら、この合意に反対する言論や行動は日本国民においても制限されなければならない事を意味しないでしょうか?

藤岡氏自身「イヤな時代がまた来る」という小見出しに続く文章で「日本で、慰安婦の誤解を正すための説を唱えることがやりにくくなる状況が生まれる可能性がある」と危惧しています。

 

議論を許さないムードをいかに崩すことが出来るのかということも、次回道場で話していきたく思います。

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「慰安婦〈合意〉は正しかったのか?」

平成28年2月14日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

新年初、214日(日曜)開催の「ゴー宣道場」、
テーマを発表する。


「慰安婦〈合意〉は正しかったのか?」

昨年末の安倍政権による慰安婦「合意」は、
朝日新聞は大喜び、
共産党まで歓迎する、
産経新聞は押し黙るという、自虐史観
逆転勝利の
様相をこの国に出現させた。

なにしろ安倍首相なら自虐史観に逆戻りしてもいい
という
右派の堕落が始まっている。

さらに酷いのはマスコミで、慰安婦「合意」に関しては
議論すら
しない方がいいというタブーを作って、
権力擁護に努める
体たらくだ。

朝ナマでも慰安婦問題を避けて、アベノミクスを
礼賛するという
安倍政権に都合のいい討論が行われた。

マスコミがタブーにするなら「ゴー宣道場」が
ぶち破らねばならない。


なんとゲストに
藤岡信勝氏を迎えて、大討論を行う!


祖父に対する侮辱をいかに晴らし、韓国との和解を
いかに成す
べきか?

この難問を解く方法論まで射程に入れた議論になるだろう。


参加応募締め切りまであと
1か月だ。

沈黙の空気を壊せ! タブーを壊せ!
議論を封じる同調圧力こそは、民主主義の敵だ!!

当日、道場の入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。
プリントアウトができない方は、当選メールの受信が確認できるもの
(携帯電話、タブレット等)をお持ちの上、ご来場ください。

 道場参加申し込みフォーム

応募〆切 は 平成28年2/3(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

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